こんにちは。りおん (@Rion_pokemon_) です。
PJCS本戦お疲れさまでした。本戦抜けた方おめでとうございます!!!
あの魔境を勝ち抜くのは本当にすごいと思います。
今回はレギュFの1つの区切りとして、PJCS本戦の仕様構築について記事を残したいと思います。
使用構築 (レンタル : YHDHV5)
構築経緯
構築の軸の決定
何の軸を握るか考えるうえで、まずリバティーノートで去年のPJCS予選、本戦、ライブ大会で活躍した構築を勉強しました。というのも、スタンが流行り、毒寿司や雪パの台頭、追い風を含む構築の増加という流行の推移が昨年の推移と似ていると感じていたからです。PJCS2023予選第1回でスタンが多く、コントロール系が勝ち上がっていた印象があり、PJCS2024予選第1回でコントロールを握ることで、予選抜けをすることができました。このことから、「今年の流行の推移は昨年の推移に似ている」という仮説を立てました。この仮説に従えば、握るべき構築のヒントはPJCS本戦、ライブ大会の使用構築にあると考えられます。その結果、握るとよさそうな構築の方針は
1. スタン
2. 雪パ
3. 晴れ
4. 追い風
5. コントロール
6. 寿司 (他の要素と組まれていることが多い)
に絞ることができました。ここから各構築の吟味に入ります。
1. スタンについて。僕は普段スタンを使っているので、第1選択として考えていましたが、今回戦うのは強者しかいない本戦です。スタンで彼らに勝てるほどの実力は身についていないと判断し、断念しました。
2. 雪パについて。ふぶきで凍らせるという上振れがあるので、非常に魅力的です。しかし、いざ使ってみると思うように扱うことができませんでした。あと、吹雪で凍らないことに不満を抱くようになり、精神衛生上よくないと感じ、いったん距離を置くことにしました。
3. 晴れパについて。凍り状態にならないことが魅力的でした。天候パを使うのは初めてでしたが、雪パよりは手になじんでいました。意外にもコータスと仲良くなれそうな波動を感じました。軸の候補となりました。
4. 追い風について。この構築は相手から攻撃される前に攻撃をする権利が得られるので、運負けをしにくい魅力的な構築だと思います。しかし、トルネロス君の木枯らし外しがトラウマなので、できるだけこの軸は選びたくないです。
5. コントロールについて。フロルラッシャで予選抜けをしたくらいだから、使いたかったのですが、この構築は試合時間、ターン数がかかってしまいます。試合が長引くほど、プレミの回数は増えるし、疲れもたまります。強者相手にこの構築を握るのは大変そうだなと感じ、断念しました。
6. 寿司について。単純に合体寿司の練度なさすぎにつき、断念しました。
以上より、晴れを軸とした構築を組むことにしました。
軸の決定から構築決定まで
晴れ構築でよさそうな構築がないかなーと探していると、うえシナさん (@uecinna_poke) のツイートが目に入りました。
ダブル始めてかれこれ3年半…
— うえシナ (@uecinna_poke) 2024年4月1日
ついに人生初の予選抜け!!
'日向'坂にあやかって晴れを信じてよかった~☀️#リバティノート pic.twitter.com/QvPWDJaIAc
アラブルタケなんてレギュCぶりに見ましたが、使ってみるとその強さに気づきました。古代活性発動時の攻撃力も魅力的ですし、先制技も使えるうえに、モロバレルみたいなことができるのはさすがに強かったです。トルネロスがいることで追い風構築にも抗うことができるのがえらいですが、トルネロスと仲良くできませんでした。ほかに晴れ構築ないかなーと探していると、968さん (@Kurohanolu) のツイートを見つけました。
予選使用構築
— 968 (@Kurohanolu) 2024年3月31日
コータス以外全員古代活性持ちで暴力的な数値と火力を押し付ける構築でした pic.twitter.com/MfHdRFCJvX
この構築を回してみると、思った以上にしっくりきました。カミやライコ、カシラなどの特殊が重く感じたので、ホムラをチョッキエンテイに変えることで並びを完成させました。
あくびコータスといえば、じーまーこうさん (@FuiYnb) がヨンヨンの記事を書いていたなーと思い出し、配分について参考にしました。
個別解説
エンテイ
HB:いじっぱり悪ウーラオスのこだわりハチマキ「あんこくきょうだ」確定耐え
HD:おくびょう化身ランドロスのちからずくいのちのたま「だいちのちから」最大乱数以外耐え
※さとるんごさん(@_st_rn_5)に教えてもらいました。
じーまーこうさんの記事より、引用。
晴れエース、対カシラ、対ハバタクカミなど構築に不可欠な1匹。
ほかの5匹で重かったライコの迅雷に対して、バークアウトでデバフをかけることで行動回数を増やすことにつながりました。圧倒的先制技の神速、晴れ下の高火力聖炎、エンテイや炎ぽん、ライコの弱点を付ける命中安定のじだんだで技構成は決定です。
ちなみにこの配分は、うそなき+晴れ下の珠ライコの迅雷を確定耐えします。そのおかげで拾えた試合がありました。
タケルライコ
ガチグマを倒すためのポケモンです。個体値20に下降補正、黒い鉄球を持たせることで、最遅ガチグマ(49)の素早さを下回ることができます。ライコがガチグマより遅いことはほとんどケアされないと考え、採用しました。初見殺し要素です。ガチグマを確実に一撃で倒すためには、流星群にテラスによる威力上昇が必須だったので、テラスタイプはステラです。ドラゴンでもいいかも。
10万ボルトの枠は、瞑想やエレキネットなども考えましたが、現環境では10万ボルトが1番強いと感じており、10万ボルト採用と多く当たることから、10万ボルトを採用しました。サイコフィールド+フェアリーという盤面でも想定外の抗火力をたたきこめるのがグッドポイントです。
ウネルミナモ
配分はSブーストできるようなCS。
晴れ下でも水技を扱える貴重な水アタッカーです。ゴリラガエンを許さないために、隠密マントを持たせることで初見殺し性能を。隠密マント採用は11.6%らしいです(2024/04/22時点)。神速をケアしたかったので鋼テラスにしました。晴れ下で水と炎技を使えることが強いので、ハイドロスチームと火炎放射は確定です。ドラゴン技ですが、対面的な構築なので、威力が高い流星群を採用しました。本戦を勝ち抜ける日なら、流星群を外すはずがありません。命中不安を気にする必要はありません。
アラブルタケ
影のエース。1年ぶりに出会ったら、めちゃくちゃ強いことに気づきました。
この配分でも、古代活性発動時のふいうちは陽気パオのふいうちの90%ちょいくらいの火力になります。そのうえ耐久も高く、胞子、粉による標的変更も使えます。バレルの見た目をしているだけのことはあります。
まもるではなく、怒りの粉を採用することで横のアタッカーを迅雷や不意打ちから守ることができます。眼鏡カミの行動回数を増やして、勝った試合が何度もあります。
タネばくだんは通常攻撃技として必要でした。
技構成はこれで確定だと思います。
ハバタクカミ
配分は1番使い慣れているもの。
最速にして、陽気パオのふいうち耐え。
メガネと誤認させるCSタスキも試してみましたが、対面的な構築なので一撃のバリューが高く、甘えたことは言っていられなかったので、眼鏡採用に落ち着きました。
技構成については、マジシャとシャドボしか打ってないです。8:2くらいの割合だと思います。いちおうS操作できるこごかぜと困ったときの滅びを採用しました。この2枠の候補としてムンフォ、マジフレ、サイコショック、ジェムなんかもいいと思います。
眼鏡カミのスイープ性能には目を見張るものがあります。耐久は心許ないので、後述するアラブルタケに守ってもらいましょう。
コータス
晴れ要員であり、あくびコントロール要員であり、クッションです。
技構成が非常に難しかったです。コータスはクッションでもあり、HPが重要なのでまもる、雑に2匹を攻撃できるねっぷう、盤面コントロールに必要なあくびまで確定です。てだすけかクリスモかずっと迷っていました。本戦では寿司よりも、スタンや雪パに多く当たると予想していたので、てだすけを採用しました。
持ちものについて、ゴツメは珍しいかと思います。元々あついいわを持たせていましたが、コータスを絡めたサイクルをいい感じにするともう1回日照りできることに気づきました。素早さが遅いポケモンなので火力アップの木炭よりも、攻撃を受けて作用する道具が良いと考えました。ゴツメを持たせて試運転したところ、あと投げしてパオのタスキを破壊したり、水ウーラオスのHPを50%削ったり、神速圏内に押し込んだりと強い場面がたくさんありました。
選出パターン
基本選出 (スタンなど天候を奪われないとき)
先発
後発
エンテイでダメージレースを稼ぎながら、コータスで盤面をコントロールします。タケで眠らせたり怒りの粉をしたりして、カミでスイープします。
トルネ+イエカシラ
先発
後発
イエカシラにはバクアを当てて勝負開始です。
トルネが来たら、ライコを動かします。
原種ガチグマ
先発
後発
いかにもトリル貼られたらきついんだよなぁみたいなプレイングをして、ガチグマを返り討ちにします。トリル貼ってもらったら、コータス&ライコの独壇場です。
ディンラッシャホムラ
先発
後発
この構築系統は立ち上がりが遅いので、胞子をばらまいて複数体眠らせたあと、残数有利をとっていきます。
苦手な構築
毒寿司
明確な毒対策、寿司対策がないので、立ち回りでごまかすしかありません。
本戦で毒寿司に勝っているので、無理というわけではないです。でも、戦いたくはないです。
トルネ+鉢巻ランド
地面が一貫している構築なので、下手すると追い風+じしん連打で半壊します。
晴れパの地面、岩の一貫ってどうすればいいんですか?有識者教えてください。
バンドリマンダイヌガァバレル
どう勝てばよいのでしょう。わからない。
そんなに当たらないだろうと考え、割り切りました。
(本戦で1回当たって負けました。)
データ集
戦績
12勝8敗 (勝率 : 60.00%)
最高 : 1566.441 最終 : 1566.441
xxooo xxxxo
ooxxo ooooo
レートの推移
敬称略。整数位未満四捨五入。
最後に怒涛の6連勝を決めることで、レートを盛れました。
各ポケモンの選出率と勝率
※以下整数位未満四捨五入
選出率 : 65% 勝率 : 62%
選出率 : 35% 勝率 : 57%
選出率 : 40% 勝率 : 50%
選出率 : 90% 勝率 : 61%
選出率 : 100% 勝率 : 60%
選出率 : 70% 勝率 : 64%
ハバタクカミは全試合で選出してたんですね。
であれば、カミのボディガード役のアラブルタケ、古代活性発動要員のコータスの選出率が高いこともうなずけます。
KP集計
20戦の相手の構築を集計しました。
ウーラオスは型判別できない場合もあったので、型を区別せずにカウントしました。
KP15
KP12 (ウーラオスは両方の型の合計)
KP8
KP7
KP5
KP4
KP3
KP2
KP1
環境読みと戦略と現実
本戦は
スタン 2.5
追い風軸(ベテパやエルフキリン) 2
サイコフィールドを利用する軸(エルレイド、カシラ) 1
雪パ 1
晴れ 1
ガチクレセ 1
毒寿司 0.5
ディンルー(ラッシャホムラ、コーチング型) 0.5
知らん構築 0.5
くらいの割合の環境になると考えていました。こんなに様々な構築が想定される環境で全対応できなくないか?という問題にずっと悩まされました。そんなとき、りくと君(@rikuto025) からある程度割り切ってもいいんじゃない?という助言をもらいました(2024/04/18 : 本戦構築登録前日の夜の出来事)。
であれば、勝率を7割くらい (=勝ち越し+8) できる戦略を立てればよいのです!早速考えました。スタンと雪、晴れ、ガチクレセに勝てて、追い風軸やサイコフィールド軸(以下、PF軸とする)のカスタマイズ性の高い構築系統には五分くらいの勝率を出せればよいと考えていました。1回くらい運負けしてもギリ足りるし、勝つ想定をしていない構築に勝てれば儲けもんなので、ある程度割り切った構築を持ち込むことにしました。
KP7
KP5
KP4
KP3
KP2
前項のKP集計からわかるように、圧倒的に追い風軸が多かったです。また、想像以上にイエカシラが存在しており、スタンは想像以上に少なかったです。そのうえ、KP2 or 1のポケモンが30種類もいるということで、自慢の多種多様な構築と出会うことになりました。完全に環境読みを失敗したといって過言ではありません。五分を取れればよいと考えた追い風軸、PF軸に全試合の半分程度もマッチングしてしまいました。そのうえ、バクア後のワイフォをしっかり急所に当ててくるイエカシラ勢と2回も当たって、2敗することになりました。この運負け試合が勝ち試合なら本戦抜けてるのになぁ。。。現実は甘くありませんでした。
本戦は環境読みもさることながら、想定外の構築に勝てるようなプレイングを発揮できる構築を持ち込むことが重要なのだなと感じました。
最後に
ほんっとうに対イエカシラの急所が脳裏から離れないです。。。運負け主張しても仕方ないし、プレイングで落とした試合の反省をするべきなので、現実を甘んじて受け入れます。でも、本戦落ち悔しいなぁ。
INC2022から本格的にダブル対戦を始めましたが、2年で世界大会1歩手前まで成長できたことは大きな自信になりました。来年こそは!!!
その前に東北オフでトナメ上がるところからですね
Special Thanks
・参考にさせていただいた
うえシナさん (@uecinna_poke)
968さん (@Kurohanolu)
じーまーこうさん (@FuiYnb)
・フレ戦や構築相談にのってくれた東北勢
流音監督 (@wilbellsendai)
アミシャ (@5ofZh6EOmlbrp22)
くさーしー (@shoshosho77777k)
ころんぶす (@Colon_xy)
jin君 (@thanks_rust3)
りくと君 (@rikuto025)
・とんぽけのみんな
おまけ
ビエラさんの構築と当たって、ハバカミにボルト式猫だましを決められました。
心臓によくなかったので、成敗しました。